これまでの経緯(5)/ がんの治療をやめたいだけなのに~妻の目線 

              今日の誕生花 ワスレナグサ 花言葉:忘れないで

 

先生の説明は終わった


診察室から出て 夫と2人で話したかったけど
なにせ コロナの時期だし
夫の付き添いで来てくれている看護師さんも忙しいだろうし
ほぼ 立ち止まることなく じゃあねと別れた

 

コロナ の時期じゃなかったら
直接話をして その気持ちをじっくり聞いてあげて
そうしたら この後のことも違っていたんではないか

 

コロナのおかげで
悔しい 悲しい気持ちをした人はいっぱいいると思う
私たちの こういう小さな 悔しさも含め
もっともっと悲しい思いをした人たちが どんなにたくさんいたんだろうか

 

待合ロビーで待っていてくれた 両親のところに行き
さあ 帰ろうかと話していたら
夫から電話がかかってきた

 

病室に帰るなり 早速かけてきたようだ

 

胃カメラが終わってからずっと 絶食だったんだけど まだ何日も絶食 だって••
つらそうに言う
そりゃそうだろう
私は たった一日でも 絶食はできないもん

 

前回にも書いた通り 振り返ってみれば
夫にとって この日の説明会は ダメージを受けたと思うけど 
私は 胃の担当医は 普通のドクターだと 今も思っている

聞いたことにも 的確に答えてくれるし 別に 高圧的でもないし
夫が不安定な時に 出逢ったために うまくいかなかっただけだと。 

 

それプラス この頃 夫が時々言っていたのが
「胃の検査が始まってから 主治医が一度も回診に来てくれない」
私は 「今は 胃の治療なんだから 今だけ主治医が交代してるんじゃない
?」と 軽く答えていた

大きい病院には 私たちにはわからない決まりがあるんだろう と。
夫としては もう何年も診てもらってきて 安心できる主治医と話をしたかったのかな?

 

夫は 内向的で 消極的なので なかなか初対面の人と打ち解けるのは
ハードルが高い
それでも 先生や 看護師さんたちに 自分なりに 

「考えたい」 

「待ってほしい」 と伝えていたらしい


一度 看護師さんから 私に 電話がかかってきて 主な用件の話の後に
夫が「治療を待ってほしいと訴えている」と聞いた

その時 私は 「出来たら待ってあげてほしい」
「ん~ 先生に伝えてみますね~ ただ 胃の出血の確認の検査が入っているので それは受けないと」との ことで 「はい それはお願いします」と言った

 

伝わったのかどうか 主人の気持ちも 私の言葉も なかったかのように
日々が過ぎていった

 

   (続く)