限界ギリギリ/ がんの治療をやめたいだけなのに~妻の目線

 今日の誕生花 テマリバナ  花言葉:誓い

~前回からの続き 

 

「何で 点滴抜いたん?」 

「もう 夕方だと思って」

「夕方でも 抜いたら いかんよね⁈ 」

「うん」

 素直は素直

 

手術直後じゃなかったら 強制退院してもらいたいけど それすらもできない 

先生に聞いてみたら 抜糸まで 退院は無理

どのくらい?

2週間はかかる 

って  どーするの!これ!

この時 私の絶望が 顔に出ていたのか

「術後せん妄は 1週間くらいで落ち着くことが多いし まだ若いので 早く落ち着くと思いますよ」と 言ってくれた

 

11年前に 心因反応から 幻視•幻聴が出た時の方が ショック度は大きかったけど

今回は 私の身体に もろ負担がかかる

CIDPは 過労やストレスが 再発の引き金となることがある (どの病気でも そうだろうけど)

11年前に 実証済み

共倒れになる 可能性が高い

az088.hateblo.jp

az088.hateblo.jp

とも 言ってられないので 母に 私のお泊りグッズを取りに帰ってもらった

私は いつ入院になっても大丈夫なように 常に入院バッグを用意している

これは とても役に立った

 

結局は 18日後に退院するまで せん妄は続いた

毎日毎日 ずっと ベッドの上で 手を上に突き出して プッシュしている

天井が落ちてくるから 支えているのだ そうだ

手がだるくないの?

 

看護師さんに

フランスの 〇〇通りで 買い物してきたとか しゃべっている

〇〇通りっていうのを調べてみたら ちゃんとあるのだ

全然 有名な通りではない

もちろん フランスに行ったことはない

 

傷の消毒に来てくれた 先生の腕を ぎゅっとつかんで

(この時に 先生の ギョッとした顔を 忘れられない)

「昨日 先生と飲みに行ったの 楽しかったですね」

 

フランスに行ったり 飲みに行ったり 楽しそうでなにより だけど・・・ 

私は・・・

何もできない 

病院側からしたら 邪魔でしかない

 

ただ一つ 役に立ったかも と 無理やり見つけたのは… 

普段 夫は 親しくない人には 聞かれたことにしか話さない

それも 一言だけ

会話を終わらせるのが 得意技

なのに この時は饒舌 だった

検温や処置に来てくださる 看護師さんや先生に いつまででも ベラベラしゃべる

それを阻止するのが 私の役目

これだけは 役に立てたかも

 

先生や看護師さんはプロなので 話を中断させるのも 得意だろう

と わかっているけど

それを 認めてしまうと 自分の不甲斐なさに どんどん落ち込んでいくので 私の功績にすることにしている