閉鎖病棟/ がんの治療をやめたいだけなのに~妻の目線

 

 今日の誕生花 スカビオサ  花言葉:決心

~前回からの続き

 

診察室を出て 長い廊下を2回ぐらい 曲がったところに ドアがあった

手で開ける

しばらく進むと またドア

今度はソーシャルワーカー(PSW)さんが 首からかけているカードで ‘ピッ ’とする

 

どうやら ここから閉鎖病棟らしい

ナースステーションの前を通って 右に曲がれば 広いデイルーム

その すみっこのところで 入院前の聞き取りが行われた

PSWさん• 看護師さん • 私たち • 母 の5人

 

この病院に初めて来た時のように 細かく細かく いろんなことを聞かれた

 

何を聞かれても 夫はしっかり ちゃんと答える

 ただ一つ 

「今日は 何年何月何日  何曜日ですか?」の質問には 答えられなかった

まあ でも これは。

私だって いきなり 聞かれたら 答えられない時が 多々,,,

曜日なんか 感覚ずれまくりの日がいっぱいあるし

 

しばらくして ふと 左後方を見たら 患者さんたちが 壁沿いに ずらっと立っている

 真後ろを振り返っても。

L字型に15人ほど いたような気がする 

いつから居たの?

適当に座っちゃだめなのかなって見渡すと 座っている人も 数人いた

 

私たちを見学?と思っていたら そうではなくて 

もうすぐ昼食 らしくて それで みんな部屋から出てきてたようだ

結構 若そうな人たちが多い

女性は 髪が長い人が多いように見えた

 

いや~ 見てないで 座るなり 好きなことをして欲しい 

ちょっと緊張した

 

荷物 全部に 名前を書けって  めんどくさっ

 

おやつの時間というのがあって

自分で持ってきて 詰所に預けておくということだった

今から思えば 病院の売店で買えばよかったのに 母と 近くのスーパーに買いに行った

夫は 羊羹とかバウムクーヘン みたいなものが好きなので それを買って帰ったら

「あー こういうのはダメなんですよー」 

クッキーだったか忘れたけど そういうものだけ預けた

色々 細かいルールが多い

はぁ~ つかれる

 

その間 夫はそのデイルームで昼食をとった

親切な人が お茶を入れてくれたり

一緒に食べよう と言ってくれたらしい

 

荷物全部に 名前を書き終わって 部屋に案内してくれた

デイルームの角に2つのドアがあって ドアには鍵がついている

その ちょっと重めのドアを開けたら 畳の部屋

 

いきなり 畳 なので スリッパはドアの外で脱いで 畳に上がる感じ

そもそも 古い病院なので 畳もすごく古い

         いや~ちょっとダニとか 嫌だな~

 

真正面に 小さい窓があって どうやらそれは 詰所から覗けるようになっているみたい

何もない ただ ただ 畳 一面の3畳くらいの部屋 

小さい机が あったような なかったような…

私は 車いすから移乗するのが面倒くさかったので 首を伸ばして覗き込んだだけ。

細かいところは 覚えてないけど 

とにかく ささくれだった古い畳と 無機質な壁だけを覚えている

たぶん この部屋は 隔離室というもの?

 

「鍵はかけませんからね」と看護師さんが 言ってくれた