~前回からの続き
翌日は 病院に行かず その次の日に様子を見に行った
問題がなければ 退院できることになっていた
看護師さんが 笑いながら
「よく眠ってましたよ
食事の時も 起こすのが大変なぐらい ぐっすり寝てました」
しばらくして 先生も来てくださって
「ずっと寝てたよ~ ハハハハハ」
たぶん 病棟中に響き渡る 大いびきで寝てたんだろうな
普段は そうでもないのに 精神症状が出ているときは 爆音のいびきをかく
薬のせいなのかな?
「退院していいよ。
でも 今日からは 寝てばっかりじゃだめだよ ハハハハハ 」
このO先生は 他の精神科の先生とは ちょとタイプの違う 豪快な先生だった
といっても 7~8人しか 知らないけど
2泊3日の入院だった
夫から見た 閉鎖病棟と 一般病棟の違いは
生活は ほぼ一緒だったけど
食事の時は デイルームで食べること と
薬を 毎回 看護師さんが 手のひらに乗せてくれて それを飲み干すまでじっと見ている こと
これらは 今まで経験したことがなかったそう
大きな山は越えた
精神症状が出たのは 11年前と今回の2回
それを経験して 私がたどり着いた事が 3つある
1つ目は
お医者さんは 自分の専門以外のことは 軽くあしらう ということ。
言葉が悪いかもしれないけど これは 私もずっと病院にかかってきて 何度も思っていたこと
例えば
夫が 肝臓外来で 「 空咳が1ヶ月以上続いている 」と言っても
「 呼吸器科に行って ! 」 終了。
みたいな感じ
専門の人に任せた方がいい というのは まあわかるんだけど もうちょっと 態度や 言葉を選んでもらえると 嬉しいな
これが 精神症状となると “ 軽くあしらう ”どころか “ 忌み嫌う”って感じになるから 悲しい
2つ目は
精神症状 が出た後は IQ が低くなること
それも ちょっとじゃなくて ガクンと落ちる
これは夫に限る (← ここ重要)
それで 精神症状が落ち着いたら 少しずつ回復してくるのかと言うと それは全くない
落ちたら 落ちたままだから 症状が現れるたびに 階段状に IQ が低くなっていく
3つ目は
精神病と向きあうのは 気力と体力が すごく必要 ということ
肝臓がんも CIDPも かなりメンタルやられるし、体力がないと 薬に負けてしまう
他の病気もそうだと思う
精神病も同じなんだけど 気力と体力の種類が違う気がする
家族の立場として だけど
C型慢性肝炎も 肝硬変も 手術後の身体も 気遣うことがなくなって
精神病の事だけが 気になる
一つ一つの仕草や 言葉を じっと ずっと観察してしまう
その ちょっとしたことに
意味を見つけようとしたり
一喜一憂してしまって 疲労感は半端ない
私の性格もあるとは思うけど……